梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ』で取り上げられているサイトのまとめ+オマケ

梅田望夫氏と飯吉透先生(Twitter)の共著『ウェブで学ぶ-オープンエデュケーションと知の革命-』(ちくま新書)は、“開かれた知”のムーブメントがネット上で広大に展開していることを教えてくれる良書です。本書で取り上げられている様々な教育系サイトの一覧は巻末にまとめられているのですが、私なりにもう一度、リンクとコメントつきでまとめておきたいと思います。また、オープンエデュケーションやネットと学びに関連するサイトをオマケとして付け加えて随時更新しています。

本書ではいろいろなサイトが紹介されています。以下、各章ごとにまとめてみました。一部、私が書き加えたサイトもあります(*の付いているサイト)。

はじめに

第1章 ウェブ進化が人生を増幅する

第2章 オープンエデュケーションの現在

第3章 進化と発展の原動力

  • University Of the People
    • 地球上のあらゆる貧困地域、遠隔地域と高等教育機会をつなぎ、高等教育の普及による世界のよりよいコミュニティ生成を目指す、世界最初の学費無料をめざすオンライン大学(Wikipediaより)。
  • Khan Academy
    • ウェブ・スター教師の代表格であるサルマン・カーン氏(Salman Khan)による、膨大なビデオ教材が無料で視聴できるサイト。本書では「個人の狂気」が成し遂げた偉業として紹介されている。
  • サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」
    • 上記のカーン氏によるTEDでのスピーチ。
  • University of Phoenix
    • 教育サービス企業であるApollo Groupによって運営されている営利目的のオンライン大学。
  • Creative Commons
    • クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称。発起人のひとりはサイバー法学者として知られるハーバード大学法学教授のローレンス・レッシグ(Lawrence Lessig)氏。
  • Creative Commons Japan
    • CCライセンスを日本の法体系に即したものにすることを目的として2003年に発足した非営利組織。
  • OSCON2002 Lawrence Lessig <free culture>
    • レッシグ教授2002年に行った、フリー・カルチャーの重要性を訴えるスピーチ。日本語字幕とスライドつきのFLASH動画。
  • ニコニ・コモンズ
    • クリエイターを支援するための素材ライブラリーのほか、二次創作文化の推進を目的としたクリエイター奨励プログラムを提供している。運営は、株式会社ニワンゴ内に設置されたニコニ・コモンズ事務局。

第4章 学びと教えを分解する

  • KEEP Toolkit
    • カーネギー財団の知識メディア研究所が開発した、電子ポートフォリオの製作支援ツール。スナップショット、スティッチグループ、ギャラリーをインターネット上に掲載して管理することができるオンラインツール。
  • Ning
    • Netscapeの開発者であるマーク・アンドリーセン氏(Marc Andreessen)が2004年に起ち上げた、自分専用のSNSが作れるサイト。写真や動画の共有、掲示板機能など、一般的なSNSの機能がひととおり揃っているため、学習コミュニティが数多く創られている。
  • P2P University
    • P2P(Peer-to-Peer:仲間同士)で教え合う草の根の教育ネットワーク。正式な大学として認可されているわけではないが、数多くのスタディグループが形成されている。
  • All Kids Online
    • アルゼンチンのサンルイス州政府とラ・プンタ大学(Universidad de la Punta)による、病気療養で学校を離れざるを得ない子供たちのためのオンライン学習コミュニティ。LMSにはSakaiが使われている。

第5章 オープンエデュケーションと日本人、そして未来へ

  • 名古屋大学 ゴーイングシラバス
    • 大学教員のコースデザイン力の向上と授業支援を目的として制作されたシステム。授業の進捗状況など、学生と教員が互いに情報を共有し、双方向でコミュニケーションし合えるよう工夫されている。
  • 関西大学 CEAS
    • 関西大学が無償で提供する、CEAS/Sakai CLEによる、授業支援型e-Learningシステム。関西大学では全学的にCEASを利用している。
  • iTunes U
    • AppleのiTunes Store内で展開されている、世界中の大学の講義を無料で視聴できる教育コンテンツ配信サービス。
  • Smart.fm
    • 国内最大級の英語学習サイト。
  • レアジョブ
    • フィリピン大学の現役生・卒業生が講師となり、Skypeを通じて英会話が格安料金で学べるサービス。
  • Lang-8
    • 母語話者同士が互いの学習言語を無料で添削しあう語学学習SNS。京大院生の喜洋洋氏が在学中に起業した。
  • * Englishtown
    • スウェーデンの私立語学学校であるEF Education Firstの同名子会社が提供するオンライン英会話・英語学習サイト。

梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ』で取り上げられているサイトのまとめ+オマケ」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: Sofia the Firstについて | 巷で話題のウワサ話し

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